外国人に英語のプレゼンテーションをする際、自己紹介や本題に入る前に、その場の緊張を取り除いたり、聴衆との距離を縮めることが大切です。そこで今回は、マイクを渡され、聴衆の前に立った時、場の雰囲気が固くならないように、シーンに合わせた簡単な「導入フレーズ」をお伝えします。どうぞお役立てください。
海外との交渉・会議で使える3つのスマート英語フレーズ・その3
それでは今月のスマート英語フレーズです。
直訳では「部屋の中の象」と、ちょっと面白い表現です。
もしも象が部屋の中にいたら、当然誰もが気づきますよね。
つまり象が部屋にいるかのような一目瞭然な問題があるのに、触れたくないため、皆そのテーマに気づかないふりをしているときに使います。
例文を見てみましょう。
日本語:今まで触れていなかった(一目瞭然の)問題に目を向ける必要があります。
英文:We need to address the elephant in the room.
気まずい雰囲気や争いを避けたいがために問題を後回しにしていると、トラブルはかえって大きくなります。
早めの対処に、このフレーズをぜひ使ってみてください。
皆さん、学生時代から今まで何度も「もっと早くはじめるべきだった」と後悔の念にさいなまれたことがあると思います。
そのような時に使うフレーズです。Yesterdayを他の言葉に代えることもできます。
日本語:昨日の朝、始めればよかった。
英語:We should have started this yesterday morning.
日本語:去年、開始すべきだった。
英語:We should have started this last year.
日本語:時間があまりない。先週始めるべきだった。
英語:We don’t have much time. We should have started this yesterday!
現在のネガティブな状況に対する後悔の念だけではなく、ポジティブな状況のときにも使えます。
日本語:これはいいアイデアだ!去年これをスタートすればよかった!
英語:This is a great idea! We should have started this last year!
事業がまだ完全に軌道にのっていないときや、ライバル社と差がついてしまっているときなどに、それを冷静にかつポジティブに表現できるフレーズです。
例文です。
日本語:我々の市場における存在感を高める必要があります。
英語:We need to increase our presence in the market.
海外との英語での交渉時に大切なことは、自信です。
謙遜や遠慮という日本では美徳とされることは、海外のビジネスではあまり重視されません。
それどころが逆にネガティブな印象を与えてしまうことすらあります。
今回のフレーズのように将来のポジティブなビジョンが感じられる言葉を選ぶようにしましょう。
今月は「部屋の中の象」など、面白い表現も紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
「スマート英語フレーズ」を1つでも会話にはさみこむだけで、あなたの英語が好印象に!
皆様が自信をもって海外の方との交渉に臨めるように、来月もスマート英語フレーズを紹介します。お楽しみに!
英語監修:新井美瑠香
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