外国人に英語のプレゼンテーションをする際、自己紹介や本題に入る前に、その場の緊張を取り除いたり、聴衆との距離を縮めることが大切です。そこで今回は、マイクを渡され、聴衆の前に立った時、場の雰囲気が固くならないように、シーンに合わせた簡単な「導入フレーズ」をお伝えします。どうぞお役立てください。
間違えやすい「和製英語」ー ホテルや旅館で注意すべきベスト4!
ホテルや旅館で、知らず知らずのうちに英語だと思い込んで使っている「和製英語」はありませんか?
外国人のお客様に対して使うと、「誤解を招く」または「まったく通じない」言葉があります。
そこで今回は、ホテルや旅館で間違いやすい「和製英語」ベスト4を紹介します。
音声も流れますので、ぜひ発音練習にもお役立てください。
また、特典として、 「間違いやすい和製英語56個」をPDFにまとめました。 ← こちらからダウンロードできます。
1. ホテルのフロント Front
ホテルの受付を指すとき「フロント」という和製英語を使っていませんか?
フロント (Front) はFront Desk を短縮した和製英語です。
“Please come to the Hotel front.”というと、ホテルの前(正面入口)に来てほしいのかと誤解する人もいます。
この場合は、受付という意味で使われる、Front Desk あるいは、Receptionという言葉を使いましょう。
▼ 音声はこちら ▼
“Front Desk” 0:00の左横をクリックすると英語が流れます→
“Reception” 0:00の左横をクリックすると英語が流れます→
2. セミダブル Semi-Double
日本のホテルの英文Webサイトなどで、Semi-Doubleと記載していませんか?
Semi-Doubleをネット検索すると、ヒットするのは、日本のホテルのWebサイトか、この言葉に混乱した外国人の書き込みか、そのいずれかです。
外国人がSemi-Doubleという表記をみて、その部屋がダブルなのかツインなのか分からなかったためスタッフに訊ねたところ、質問の意図をなかなか理解してもらえなかったそうです。
このような場合は、シングルなのか、ツインなのか、ダブルなのか、わかりやすい表記に変更するのがベストでしょう。
「ダブルだと思って予約したが、セミダブルでは狭くて快適に眠れなかった」という感想をよく聞きます。
たとえばセミダブルの部屋であれば、英語でシングルルームと表記し、Bed SizeはLarge Single Bedと付記するのがオススメです。
▼ 音声はこちら ▼
“Large Single Bed”
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3. ビジネスホテル Business Hotel
Business Hotelという言葉そのものは英語にもありますが、日本で使われる場合とは意味が違うので注意が必要です。
ビジネスマンというと、日本ではサラリーマン (これも和製英語) を思い浮かべますね。
ところが、英語圏で Businessman (ビジネスマン)というと、CEOや役員など経営サイドの「偉い方たち」を指し、彼らが泊まるすこしリッチなホテルをビジネスホテル (Business Hotel) といいます(飛行機のビジネスクラスも同様)。
World Travel AwardsのAsia’s Leading Business Hotel部門を開くと、海外のビジネスホテルを見ることができます。または、Business Hotelをグーグルで検索すると、ハイアットとか、ヒルトンとか、日本でいわれるビジネスホテルとはちょっと違う感じのホテルがあがってきます。
ですから、日本のビジネスホテルのような、宿泊料がお手頃で実用的なホテルは、Budget Hotelと呼ぶのが正解です。
▼ 音声はこちら ▼
“Budget Hotel “
0:00の左横をクリックすると英語が流れます→
4. コンセント Consent
じつは毎日のように使っている「コンセント」も和製英語です。
日本では電気製品の差し込み口を「コンセント」といいますが、これは外国人にはまず(いや100%)通じません……。
その語源は詳しく分かっていませんが、俗説では、明治時代に使われた「コンセントリックプラグ」が省略されて「コンセント」になったといわれています。
「お部屋にはコンセントが3つあります」と言うつもりで、“There are three consents in the room.” と言ってしまうと、外国人は「お部屋には3つの承諾があります」としか受けとってしまいます。きっとその人は頭のなかは「謎だらけ」となってしまうことでしょう。
「コンセント」と言いたい場合は、ソケット (SocketやElectric Socket) やアウトレット (OutletやElectrical outlet) を使いましょう。
ここからは笑い話ですが、海外のお客様からコンセント (socket) の数について問い合わせのメールをいただいたのに、アメニティーグッズに靴下(socks)が含まれているかどうかとの質問と勘違いし、“The room does not have socket. Please wear socket in your room.” (お部屋にはコンセントはございませんので、入室時にコンセントをお履きになってくださいませ)と返信してしまった日本人スタッフがいたそうです。
みなさんも気をつけてくださいね。
▼ 音声はこちら ▼
“Sockets, Electric Sockets”
0:00の左横をクリックすると英語が流れます→
“Outlets, Electrical Outlets”
0:00の左横をクリックすると英語が流れます→
まとめ
今回ご紹介した4つの「和製英語」、あなたはいくつご存知でしたか?
「和製英語」は日常に溢れています。
そのため日本に長く住んでいる外国人でも思わず口にしてしまうことがあるようです。
今回はおまけとして「間違いやすい和製英語 56選 !」をPDFにしました。
お使いやすいようコンパクトにまとめましたので、下よりダウンロードしてください。
最後に、弊社ではホテルや旅館の館内案内やウェブサイト、パンフレットなどの原稿の英語監修も行っておりますので、英語対応の不安などありましたら、弊社までお気軽にお知らせ下さい。
ブログ作成者:宮地アンガス
ジャパン・ワールド・リンク代表。栃木県の田舎町育ち。現在英国・ロンドンを拠点として「世界から北関東へ。北関東から世界へ。」をモットーに、日本・北関東のインバウンド及び海外進出を支援中。
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