北関東と世界の距離を縮めたい!
弊社のストーリー

すべては一冊の本から
2013年頃、私は英国ロンドンで「Access Idesas印刷サービス(Webサイト)」という印刷やそのためのデザイン(DTP)の事業を行なっていた。
仕事はやりがいも感じており、海外に進出している日本の大手企業から日本政府観光局 (JNTO)、日本貿易振興機構 (JETRO)、在英国日本大使館といった公益機関、さらには中小企業や個人の方にいたるまで、幅広いお客様のお手伝いをさせていただいていた。
お客様の役に立っている自信はあったが、「このままでよいのだろうか?」と自分の中で何かが足りない気もしていた。
そんな時、サイモン・シニック氏のTED動画(リンク)に感銘を受け、同氏が書いた「Start with WHY(日本語版はこちら)」という本を読んだ。
この本は、TED動画で紹介していたように、特定の商品やブランドがなぜ売れるのか(または売れない類似品との違い)ということに加えて、仕事や人生に対しても「WHY(なぜ・大義・理想・信条)」 が最も重要だと訴える内容で、今まで出会った本の中のTOP5に入る良書である。

架け橋には絶対ならない!
「Start with WHY」を読み進める中で、私は幼少期の自分を思い出した。
私は日本人と英国人のハーフなので、小学生高学年のくらいの時から「君は日本と世界の架け橋だね」と周りの大人によく言われた。しかし、そのようなことを言われるたびに、なぜか「絶対そのような仕事には就きたくない!」という思いを抱いていたことを思い出した。
「架け橋 (Bridge)」というものは、向こう岸の繋がっていれば大変に便利だが、何かの拍子に無くなってしまうと、途端に向こう岸に渡れなくなってしまう。つまり海外とのコミュニケーションを「架け橋」に頼っていると、頼っていたものが無くなった時に非常に困るのだ。
そのため、外国とは「架け橋」に頼るのではなく、自力(自社)の力で直接つながることが理想だ。
日本人は海外となるとコミュニケーションが苦手で、どうしても他人に任せてしまいやすいがちだ。しかし、いつまでも「架け橋」に頼っていると海外が遠い存在のままである。
私が「架け橋になりたくない」と感じたのは、心の奥底でこのように感じていたからかもしれない。
日本と世界の距離を縮めたい!
2013年当時、私が住んでいたロンドンは、様々な国の人たちが集まる国際都市だった。そこに集まった世界中の人々が、アイディアや情報を交換しながら事業を始めたり、先進的なサービスをどんどん生み出して世界中の人と仕事をしていた。ロンドンに住む人にとって「海外」は、日本で言う「隣の県」くらいの感覚で、まるで「世界各国の国同士の距離が非常に近い距離にあるような感覚」だった。
私がよく足を運んでいたロンドンの起業家イベントでも、欧米出身者以外にシンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、香港、台湾、中国などのアジア出身者も多く、世界中の人が集っていた。
しかし、日本人だけは「架け橋」に頼るところが強く、交流しに来ている人を見かけなかった。そのような場で他の国々の人の仲間に入ることができずにいたので、このままでは日本のプレゼンスが弱まり、いずれ相手にされなくなるのではないかという危機感を抱いていた。
海外にも日本にも長く住んでいた私にできることは「架け橋」になるのではなく、海外で培った経験を活かし、日本人が世界に簡単に渡れるように日本と世界の「距離」を縮めることではないかと考え始めた。
「架け橋」がなくても日本人が自力で世界に渡れるように日本と世界の「距離」が縮められるのであれば、それが最善だと考えた。そこで「日本と世界の距離を縮めること」を自分自身の人生ミッション(WHY)にして、インバウンド誘客や輸出、海外販売に困っている日本の企業や自治体、観光地を支援することを決めた。

Japan World Linkへ
当時は東日本大震災からの復興の時期で、日本全土で本格的なインバウンド誘客が始まり、自治体が次々にロンドン来てプロモーションを行っていた。JNTOのEnjoy My Japanキャンペーンでも、北は北海道、南は沖縄まで様々な日本の魅力を紹介されていた。私は前日したようにロンドンで印刷やデザインの事業をしていたが、この頃は日本政府観光局(JNTO)やHISロンドン、日本航空といったインバウンド関連の発信やプロモーションに関わっていた。
しかし、観光プロモーションに携わる中で、私が育った「北関東エリア(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県)」の発信や誘客が十分でないことに気がついた。北関東エリアには豊富な観光資源があるにもかかわらず、東京に近いという理由から外国への観光発信が少なく、外国人延べ宿泊者数が低迷していた。
今後少子高齢化が進むと、国内需要が減少するので北関東エリアでもインバウンド客(外国人客)を誘客しないと地域経済が回らなくなってしまう。北関東エリアも「架け橋」に頼るのではなく、自力で海外(向こう岸)に渡れるようになることが必要だ。そこで、自分の育った「北関東エリア」に焦点を当てて新事業を始めることにした。
2017年、ロンドンでの事業を知人に譲り「北関東エリアと世界の距離を縮める」ため、ジャパン・ワールド・リンク株式会社を設立した。
未来への挑戦
北関東エリアを世界へ!
その後、コロナ禍という困難な時期も経験したが、日本のインバウンドは見事に復活した。
しかし、今度は京都などゴールデンルートではオーバーツーリズムが顕著になり、外国人旅行者や海外の旅行会社が新たな観光地を求めるようになってきた。このことで北関東エリアの魅力が外国人に伝わる機会が増え、大きなチャンスが到来している。
特に今のインバウンド旅行者は「多くの人が行ったことのない場所を訪れること」や「ストーリー性のあるコンテンツ」を求めている。これは北関東エリアが得意とする分野である。これらのトレンドに沿った観光情報を海外に発信し、自治体や観光事業者が自力で観光客を受け入れられるように支援してきた。また、次の20年を見据えながら、AIを活用した観光誘致など、北関東エリアの観光誘致に新しいテクノロジーを取り入れる勉強会も実施している。
北関東エリアには今、新しい風が吹いている。
その追い風に乗り、「北関東エリアを世界へ」。私たちは北関東エリアの明るい未来に貢献できる企業を目指す。
弊社について
弊社、ジャパン・ワールド・リンク株式会社は、「北関東と世界をつなげる」をテーマに北関東エリア(埼玉県を含む茨城県、栃木県、群馬県の北関東4県)のインバウンド誘客と海外販路拡大の支援を行っております。
インバウンド誘客支援では、地域のインバウンド観光磨き上げ事業や、北関東エリア在住の外国人や弊社訪日サイト「Nearby Tokyo (ニアバイトーキョー)」を使用した観光情報発信の他、観光特設サイト、動画、パンフレット等の制作など幅広く行っております。
海外販路開拓支援では、海外の新規商談やPRに必要な動画の制作や既存のお客のリピートを増やすためのメルマガ発行などを行っております。