第2回目の「2019年北関東インバウンドアワード」が埼玉県さいたま市開催されました。
各部門の「北関東グランプリ」の他、「金賞」「銀賞」を発表しております。
当アワードは、宿泊施設、観光アトラクション施設、観光地の英語WEBサイトや観光動画を海外の旅行ブロガー・旅行専門家が、3つの審査基準に従って厳正に審査。
気になる結果については、こちらからご覧ください。
ブログ リニューアル!「北関東のインバウンドを10倍にしよう!」
アンガスさん、なぜブログを再開するんですか?
みなさんこんにちは!
関東4県North of Tokyo(茨城・栃木・群馬・埼玉)のインバウンドを10倍にすべく、このブログをはじめました、ジャパン・ワールド・リンクのスタッフ山内です。
ブログ再開の初回は、弊社ジャパン・ワールド・リンクの代表である宮地アンガスとの対談形式で、「なぜ今ブログを再開するのか」について、お話したいと思います。
このブログ、5年間で累計13万回くらいに読まれています!
スタッフ山内(以下「や」):お疲れ様ですアンガスさん!
最近ブログの更新が止まっているみたいなんですが、このタイミングでなぜ再開しようと思ったんですか??
宮地アンガス(以下「ア」):ばれましたか?笑
や:ばればれですね笑
ア:止まってしまったのは、忙しかったのもあります。しかし最近はコロナウイルスの影響や東京オリンピックに関するニュースが流れていますよね。本来はワクチンが普及して旅行者が増え、明るい兆しが見えているはずですが、なぜか国内はいまだに暗いムードです。
コロナ後の北関東のインバウンドは、チャンスにあふれていると考えています。
今まで北関東のインバウンドは、外国人宿泊者数の伸び率などからみても、うまくいっていない状況でした。今、コロナでの自粛期間中にしっかり準備をして、数ヶ月先のコロナ後の観光回復時にスタートダッシュを切ることができるようにすることが重要だと思います。
そのために、私たちができることは、みなさまが自分たちの地域や事業で訪日客(インバウンド)を呼べるように、ヒントや助言を発信したり、広域連携のきっかけを用意することだと考えています。
や:そうですね。
ア:弊社でも色々な事業を行っていますが、北関東地域内で県境をこえて、面白いインバウンド事業の成功事例や、観光誘客の特色ある取り組みを行っている人を紹介し、お互いもっと知ることで、連携のきっかけを作れればいいなとも思っています。
なので、地域のインバウンド力を高めるためにこのタイミングでブログを再開し、コロナ後にインバウンドが戻ってくる前に皆で準備を始められたらと思っています。
や:なるほど~!ちなみにもともとこのブログの読者さんはどれくらいいますか?
ア:2016年からはじめて5年間で累計13万回くらいに読まれています!
や:え!!!すごいですね!!さすがです!それは是非継続して発信していきたいですね!!
ア:そうなんです。特に今回のブログは、北関東の茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・4県の自治体関係者や観光事業者だけに向けた、特別なブログにしたいと考えています。
インバウンドでコロナ後に成功するためには
や:なるほど。担当をスタッフ山内にバトンタッチするにあたって、どんな内容にしていきたいと思っていますか?
ア:コロナ前からですが、この北関東4県のインバウンドは、正直言って遅れています。外国人延べ宿泊者数の伸び率でいえば北関東勢は全国最下位のレベルです。
コロナを機にこの現状を変えたいと考えています。
なので、インバウンドでコロナ後に成功するための秘訣や、連携したいと思えるような北関東地域間の情報を発信していきたいですね。
や:なるほどですね~!!ちなみに、アンガスさんは地域での周遊が大事であり、県境や市町村をまたいで、外国人が遊びまわることの重要性についていつもお話していらっしゃいますが、それはなぜですか?
ア:外国人観光客と国内の日本人の観光客では旅行の方法がそもそも違います。北関東4県は首都圏から近く気軽に来れるポジションのため、週末は首都圏の夫婦や家族などの国内旅行客が訪れています。
一方で、外国人観光客は長期周遊を好みます。アジア圏だと3泊4日、欧米圏だと2週間。となると広域で色々な地域を周ります。
そのときに県境を超えて周遊できないと、外国人観光客の旅行のニーズに答えることができません。
や:そうなんですね!全然知らなかった…。
ア:県境をこえて連携し、周遊できるように魅力を伝えアピールすることが重要になってきますが、県境が邪魔をしてそれが出来ていないのが今の現状です。
毎年インバウンドの数が増えていても、北関東4県が他の県と比べてインバウンドの伸び率が低いのはこれが原因です。
北関東地域は羽田や成田といった国際空港が近くにあり、周遊しやすいポジションにあるのに、周遊できないことはもったいない話です。
や:そもそも国内旅行者と外国人観光客では旅行の仕方に違いがある、ということを認識するということは大事ですね。
そういった違いを理解したうえで、北関東に外国人観光客を呼ぶ為には地域間の連携による周遊が重要、ということがよくわかりました。
1県ではなく4県で「North of Tokyo(北関東)」
ア:自分の地域のことだけを話すだけだと点でしかないので、ここからあそこにはこのルートでいけるよ、というようにお互いに紹介しあうなど、色々な連携の仕方があると思います。
北関東は山で区切られておらず地理的なバリアがないはずなのに、行政区分で人工的に境をつくっているだけなので、旅行者目線に立って、あそこに行ったらここにも行ってみたいという気持ちを想像してみれば、関東平野一体で取り組むメリットが見えてくると思います。
や:確かに、瀬戸内海を中心に瀬戸内のブランドを確立している「せとうちDMO」では、県の単位ではなく何県かが集まって魅力を発信し、今では世界でも行ってみたい観光地として名が通っていますね。
一つの県ではなく「せとうち」として各県が集まると、外国人観光宿泊者数の合計が全国10位以内に入るという実力があります。北関東も4県が一つの地域として周遊できるようになれば、同じようなインパクトを持つことができるのではないでしょうか?
ア:その可能性は大いにあり得ると思いますよ。
欧米豪のインバウンドは8~9割は東京に来るという数字があるので、これだけ人がきているのにNorth of Tokyoになぜ来ないかというと、連携した発信やアピールが足りない、ということに尽きると思います。
や:今はコロナウイルスの影響で、物理的に他の地域の方とお会いしたり会合するのにはハードルがあるので、コミュニケーション不足をこのブログが補えればいいですよね。
ア:そうですね、リアルでお会いできないのは連携には痛手ですが、現在はzoomなどのオンラインミーティングツールが発達しているので、コロナだからこそできることを最大限活用して情報共有できたらいいと思います
楽しい観光を外国人に提供できる地域に
や:最後にこのブログを読んでくださる皆さんへメッセージはありますか?
ア:観光はポジティブな感情を売る商売です。普通に何も考えずに毎年同じことを単純にし続けると、面白さは消えていきます。常にクリエイティブに頭を柔らかくする必要があるのです。
あそこでは成功していたから同じことをやればいいということではなく、もっと北関東らしさや、自分たちの地域の特異性を世界に発信するにはどうしたらよいか、どうやったら他の地域ともっとうまく連携できるのかなど、常にアイデアをもって色々なことを考えていく必要があると思います。
コロナによって北関東のインバウンドの再スタートを切れる大きなチャンスをもらったと思っています。
これを機に危機感を持ちつつ、県境を越えて連携することで北関東のインバウンド力を高め、楽しい観光を外国人に提供できる地域になってもらいたいなと思っています。
や:ありがとうございます~私自身も肝に銘じて発信していきたいと思っています!
ア:ちなみに北関東地域にユネスコ世界遺産はいくつあるか知ってる?
や:えっ…2つは確実に思い当たるのですが…じゃあ3つ???!
ア:無形文化遺産を含めると実は9つもあるんですよ!!!
や:ええええええ!!!9つも?!?!
ア:答えられなかったみなさんは是非調べてみてくださいね。
や:そうですね…!!!!早速検索してみますね!!
ア:では次回もお楽しみに!!
や:お楽しみに!
***
再スタートを切ったジャパン・ワールド・リンクのブログ。
6月はこんな内容でお送りいたします。
・アンガス先生のインバウンド講座「コロナに負けるな 観光回復への準備」 Vol.1:インバウンド関連情報の仕入れ方
・Northof Tokyo(関東4県)のインバウンド事例紹介
①TOCHIGI Duck Race(とちぎダックレース)
・対談:なぜ北関東4県で連携してインバウンドをするべきなのか?
肩の力をぬいて5分で読める、明日誰かに話したくなる!楽しい情報満載でお届けいたします!
次回もお楽しみに!!
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