インバウンドブログをリニューアル。題して「北関東のインバウンドを10倍にしよう!」!毎週月曜夕方更新でお届けいたします。今回はなぜこのコロナ禍においてインバウンドブログを再開することにしたのか、社長の宮地アンガスとスタッフ山内が対談しました。

アメリカ人はどう見ている? – 2017年訪日観光調査を実施しました!
アメリカ人は旅行先としての日本をどのように見ているのか?
弊社オリジナル「訪日観光調査」の第1回目は、アメリカ人100人に、日本旅行に対してどのようなイメージを持っているのか、聞いてみました。
アンケートの目的:
海外の方が日本旅行に対して「どのようなイメージを持っているのか」、また、「日本の観光地の知名度」を丹念に調べることによって、海外に向けた効果的なPR方法や潜在的なマーケットを発掘するため。
被調査者:
アメリカに住む「一般の方」の意見を広く収集するため、旅行や日本に対する興味の有無に関係なく、無作為に被調査者を集めた。男女構成比・収入・住まい・日本への渡航経験の有無などについては、本記事の末尾にまとめた。
有効回答数:
今回はアメリカ在住者を対象にアンケート(英語による)を実施。有効回答は103名 (ただし質問によって102名)であった。
PDF版:
今回の調査は、パソコンにダウンロードしたり、プリントアウトできるよう、「PDF版」を作成しておりますので、こちらも合わせてご利用ください。← こちらからダウンロードできます。
訪日旅行に行きたいか?
103名の回答者のうち、60.2% (62名)が「いつか日本へ行きたい・また日本に行きたい」と答えた。
(日本への)渡航体験の有無別で集計したところ、日本を訪問したことがある人のうち78.6%が「再度旅行したい」と答え、日本を訪問したことがない人のうち57.3%が「いつか日本へ旅行に行ってみたい」と答えた(有効回答数103名のうち、日本への渡航体験がある人は13.6%(14名)だった)。
日本の観光地の知名度
「東京」「広島」「大阪」「京都」は50%以上の知名度。
広島: 広島の知名度は京都や大阪よりも高かった。広島は、WWⅡ時に原子力爆弾の投下地として知名度が高く、昨今では訪問先に選ぶアメリカ人が急増している。
ニセコ: 外国人の訪問者が増えているにも関わらず、知名度は極端に低かった。意外にもスキーやスノーボードを日本で体験したいと答えた人が少なかったことから、特定の層にのみ支持されていると推測できる。
北関東: 今回の質問には日光(栃木県)・草津(群馬県)・水戸(茨城県)・川越(埼玉県)の北関東4県の地名をあげて、他の地名と比較した。
北関東の観光地の知名度は、日光(栃木県)8.4%・水戸(茨城県)6.8%・草津(群馬県)3.9%・川越(埼玉県)0%の順位であった。また、これらよりも低かったのは鎌倉(神奈川県)5.8%・ニセコ(北海道)1.9%であった。
アメリカ人が日本でしたい「体験」とは?
最近話題になっている「コト消費」
アメリカ人はどのような「体験」に興味があるのか?
今回の調査結果では、「自然体験」「日本食」「リラックス」「寺院めぐり」「和室に泊まる」「工芸体験」と続き、「買い物」「大都市に泊まる」といった回答よりも高かった。
しかし、よく考えてみれば、上位7つの体験は「地方でも十分提供できる旅行コンテンツ」である(スキー・スノーボードへの関心が極端に低かったのは、ウィンタースポーツそのものに対する関心度がもともと低かったのではないかと思料)。
トランプ大統領就任が「海外旅行」の計画を変える?
トランプ大統領の就任は、アメリカ人の海外旅行に影響するのか?
トランプ大統領が就任し、移民政策や海外を刺激するような一連の言動が、一般の方の「海外旅行欲求」に影響を与えているかどうかを調べてみた。
その結果102人のうち、27.5% (28人)が「海外旅行に対する不安」を表明し、反対に2.9% (3人)が「積極的に海外旅行をしたい」と答えた。
トランプが大統領になったことで海外旅行の計画を変えるか?
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、アメリカに住む一般の方に日本への旅行や興味について伺ってみました。
被調査者の母数は103人と決して十分ではありませんが、今回の調査によって、以下の5つの傾向が考えられます。
・「日本へ行きたい」と答えた人は半数以上。
・広島の知名度が高く、ニセコの知名度が低い。
・北関東のなかでの知名度は日光(8.4%)が最も高い。
・「自然体験」は日本で体験したいことのトップであった(地方にチャンスか?)。
・トランプが大統領に就任したことで、アメリカ人の約4人に1人が海外への旅行を見直す可能性がある。
今後は対象をさらに広げて、弊社オリジナルの「訪日観光調査」を実施して参ります。
ジャパン・ワールド・リンクでは、このような「訪日観光調査」や訪日外国人向け調査の委託サービスを行っております。
アンケートの実施等でお困りの際には、弊社ジャパン・ワールド・リンクまで、お気軽にご相談ください。
最初に紹介しましたように今回は「アメリカ人100人に聞いた訪日観光調査」のPDF版もございます。
まだダウンロードされていない場合には、是非下よりダウンロードしてください。
調査対象
今回の調査は、アメリカに住む103人に回答をいただきました。
男女構成比・世帯収入・日本への渡航経験の有無・お住いの地域については以下の通りです。
男女比 (人)
世帯収入 ($)
被調査者の住んでいる地域:
第一地区(ニューイングランド)5.9% (6名)、第二地区(大西洋岸中部)10.9% (11名)、第三地区(東北中部)14.9% (15名)、第四地区(西北中部)8.9% (9名)、第五地区(大西洋側南部)19.8% (20名)、第六地区(東南中部)3.0% (3名)、第七地区(西南中部)6.9% (7名)、第八地区(ロッキー山脈地帯)6.9% (7名)、第九地区(太平洋側)22.8% (23名)

ブログ作成者:宮地アンガス
ジャパン・ワールド・リンク代表。栃木県の田舎町育ち。現在英国・ロンドンを拠点として「世界から北関東へ。北関東から世界へ。」をモットーに、日本・北関東のインバウンド及び海外進出を支援中。
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