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効果の出る「おもてなし英語」、はじめの一歩!

日本を訪問する外国人観光客は、毎年増加傾向にあります。

外国人観光客の消費が増えれば、地域経済や住民は恩恵を受けますので、地方創生を考えていく上でも、海外からの観光客を誘致することは重要なことです。

そのため北関東圏でも、海外からのお客様をもっと増やしたい、と考えている方が多いと思います。

そこで本日は、外国人観光客を増やしたい方のために「おもてなし英語」のポイントをお伝えします。

外国人観光客が求めているもの

近年のトレンドとして、外国人観光客が求めてるのは、有名な観光地だけではなく特定の日本の文化だったり、日本人と同じような体験だったりします。

インターネットの普及により、YouTubeやSNSで拡散された、「オーセンティック(本物)」の日本を体験に来る人が増加する傾向にあるのです。

彼ら(特に個人旅行客)が求めるのは、観光用の施設ではなく、その地でしか味わえない現地の色です。住んでいる私たちにとっては、ごくありふれた日常や、当たり前の生活であっても、その地を訪れる外国人観光客が求める観光だったり、体験だったりするのです。

例えば、宿坊に宿泊する、また農業体験をするといったなどの 「日本らしい体験」もそのひとつと言えるでしょう。また、お店で会った人に「こんにちは。暑かったでしょう!」と手で顔を仰ぐ仕草をしながら、笑顔で日本語で話しかけらることも、「日本らし体験のひとつ」です。

海外からの観光客は、ごく普通に繰り広げられるその地の生活を、「リアルに楽しみたい」、「人との触れ合いを楽しみたい」とわざわざやってくるのです。

ところが、せっかく外国人観光客が北関東圏を訪れたいと考えていても、受け入れ側が「英語ができない」「コミュニケーションが取れない」と言って、受け入れに慎重になってしまうこともよくあり、非常に残念です。

外国人観光客が抱える不安

海外からやってくる観光客は、「日本らしい体験」を求めてくると同時に、多くの不安を持ち来日します。言葉が通じないといった不安の他、日本の文化や風習などに対しても、自国とものとは異なるため、多くの不安を持つのです。

海外では、日本食、漫画、ロボットなどのMade in Japan の製品だけでなく、文化や習慣、変わった風習なども広く世界に紹介されています。日本にやってくる外国人旅行者の多くは、自国とギャップのあるエキゾチックな日本のイメージに惹かれ、日本を訪問するので、旅行中、「問題なくやっていけるのだろうか?」「日本語がわからないからトラブルに巻き込まれるのではないか?」という不安も多く抱えているのです。

おもてなしの英語に流暢な英語は必要ない

「受け入れ側」も、海外からの旅行客と話ができるか心配なため、なかなか一歩目が踏み出せないという方が多くいらっしゃいます。また英語に苦手意識があるため、上手くコミュニケーションが取れるレベルに英語を上達させることに前向きになれない方もいらっしゃるでしょう。せっかく外国人向けのサービスを作ったのに、担当者レベルで活用しきれていない自治体も多くあります。

ところが多くの場合、「外国人を英語でおもてなし」することを難しく考えているのです。

日本にやってくるほとんどの外国人観光客は、日本では英語があまり通じないということは知っていますので、完璧な英語を話してもらえるような期待を持っていません。

そのため、流暢に英語を話す必要はないのです。

おもてなし英語は、旅行者の不安を取り除くことが重要

おもてなし英語の最大のポイントは、英語で完璧にコミュニケーションをとることではありません。

日本語のわからない外国人観光客が 不安を感じることのないように「もてなす」ことが重要なのです。

異国に来ているわけですから、日本人が不安に感じないことでも、外国人観光客にとっては不安の連続です。例えば電車で移動するときなど、特急券などを買ったり、乗り換えをしたりすることも大変ですし、食事の際もレストランのメニューがわからなかったりすると、自分がどれくらいの量の食事を注文しているかわからなかったりします。

その他にも、チェックインの時間帯までにホテルや旅館にたどり着けられるのか、旅館では浴衣はどのように着たら良いのか、浴場はどのように使ったら良いのか、ホスト(受け入れ側)に失礼に当たることをしていないだろうかといった不安があります。

その他、〇〇をお願いしたいが別料金がかかるのだろうか、といったコストに関する不安もあります。

外国人観光客に来ていただき、満足した体験をしていただくためには、完璧なコミュニケーションを目指すのではなく、このような「不安を取り除いてあげること」が大切なのです。

英語が苦手でも大丈夫!「おもてなし英語」はじめの一歩

外国人観光客とコミュニケーションをとるために、完璧に英語を覚えようとすると途中で挫折することが少なくありません。

そこでまずは、伝えるための英語よりも、不安をとるための英語を覚えるのがポイントです。

まずは、海外から来られるお客様が不安に思いそうなことをリストアップしてから、その不安を解消するために、英語(文や単語)を使いなんと言えば良いのかを考え、練習してみましょう。

同時に気をつけたいのが、ボディーランゲージです。

日本語は英語と違い抑揚が少なく相手に感情が伝わりにくいとされています。すました顔で「いらっしゃいませ」と言われると、彼らは「迷惑なのかな?」と不安を抱きます。

もし英語が出てこなかったとしても、日本語で話しながら表情豊かに身振り手振りで示せば、相手も何とかしてわかってもらおうと手を尽くしてきます。「通じ合いたい、この地を楽しんで欲しい」と思う気持ちが、彼らを楽しませることにつながるのです。

海外からの観光客とコミュニケーションをとるには、少々の英語力で大丈夫です。

今回ご紹介したポイントを押さえることで、流暢な英語力でなくとも、外国人のお客様に十分おもてなしをし、満足度を高めることができるのです。

まとめ

このように、コミュニケーションの上手さよりも、外国人観光客の「不安」を取り除くことにポイントをおけば、自信を持って外国人観光客を受け入れられるようになり、来日されたお客様の満足度も高まり、その後の口コミ効果などを通じ集客の向上が見込まれます。

外国人観光客を受け入れてみたいが、コミュニケーションに自信がない方、あるいは来客される外国人観光客の不安を取り除ためのアドバイスが欲しい方、または、おもてなし英語の研修について相談をしたい方などいらしゃいましたら、ぜひお気軽にお知らせくださいませ。

ジャパン・ワールド・リンクのブログ プロフィール画像 宮地アンガス

ブログ作成者:宮地アンガス

ジャパン・ワールド・リンク株式会社 代表。栃木県の田舎町育ち。現在英国・ロンドンを拠点として「世界から北関東へ。北関東から世界へ。」をモットーに、日本・北関東のインバウンド及び海外進出を支援中。

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