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訪日客へのインバウンド対策を練るまえに考えるべきこととは? ー ペルソナ作成のすすめ ー

訪日客へのインバウンド対策を練るまえに考えるべきこととは? ー ペルソナ作成のすすめ ー

「訪日客を増やすためには、なにから始めるのが効果的なの?」と訊かれることがあります。

このようなご相談をいただくのはたいへんありがたいのですが、「誰に来てほしいのか」ターゲットがはっきりしない状態で、その対策のみを求められると、筆者としても、的確なアドバイスがしづらく、返答に困ることがあります。

訪日客を増やすためのインバウンド対策を練るまえにまず考えるべきなのは「誰に来てほしいのか」を明確にすることです。

そこで本稿では、インバウンド対策を立てるよりも先に「ペルソナ」を作る必要性をわかりやすくご説明していきます。

※ペルソナを作るための無料テンプレート(←こちら)も用意しましたのでぜひご活用ください。

訪日客はターゲットよりもペルソナを!

「私たちのターゲットは台湾の団体客です」「最近インドネシア人の集客に力をいれはじめました」
インバウンド事業の担当者はよくこのようなことをおっしゃいます。

あるいは「お金に余裕のある60-75歳の欧米のシニア層の夫婦」などと明確なターゲットを決めておられる場合もあります。

しかし、訪日客は、文化も生活習慣もそれぞれ大きく異なるうえ、旅に求めていることも多種多様です。そのためターゲット層を絞るだけでは訪日客の真の「気持ち」「ニーズ」を読みとることは困難なのです。

このような場合は、「誰に来てほしいのか」を明文化した「ペルソナ(理想的な顧客プロフィール)」の作成が役に立ちます。

ペルソナって何?

ここでわかりやすい話を導入しましょう。

たとえば、家を建てる場合「雑誌の切り抜きのようなオシャレな家を立てたい」と思っていても、実際に建てる場所が大きな道路沿いなのか、南向きなのか、隣に建物があるのか、地盤はどれくらいの強さなのか、など様々な要件がわからないと、建築工法や家のデザインが定まりません。

これと同じように、たんに訪日客のターゲットを決めただけでは、こちらが訪れてほしいと思っている対象者が誰で、その人はどのような気持ちやニーズがあるのかがわからないため、その地域に合ったPRやインバウンド対策が定まりにくいのです。

つまり、「誰に来てほしいのか」が明確でないと、実際のサービス提供時やプロモーション活動を行う時になって、関係者の間で意識のズレが表面化し、一貫したインバウンド対策を立てることができなくなってしまいます。

しかし、もしペルソナを事前に作成しておけば、「誰に来てほしいのか」がわかるので、その人の目線(外国人の目線)に立って、訪日客の具体的な「気持ち」や「ニーズ」を関係者と共有できるようになり、的確なインバウンド対策が実行できるようになります。

ペルソナの作り方ですが、上記に例を挙げたような「お金に余裕のある60-75歳の欧米のシニア層の夫婦」といったようなシンプルなターゲットではなく、趣味・性格・価値観・なぜ日本を訪れたいのか・旅によってなにを達成したいのか、といったところまで深く掘り下げて、架空の人物像を作り上げていきます(詳しくは、無料テンプレートをご覧ください)。

今ではなく未来を!

もしすでに訪日客のターゲットが決まっているのであれば、そこを掘り下げながらペルソナを作成していくことになるのですが、その過程でひとつ注意してほしいことがあります。

それは、自分たちの地域や国のデータを集めて「最近はこういうひとたちが日本に来る傾向にあるから、それに基づいてペルソナを作ろう!」というような安易な道を選択しないようにしていただきたいのです。

なぜなら、データの分析結果に頼りすぎると、全国各地で似たようなインバウンド戦略になってしまい、「データの分析結果=地域のインバウンドビジョン」となってしまうからです。

したがって、インバウンド戦略においては、「いま誰が来ているか」ではなく、むしろ「今後誰に来てほしいのか」というように未来に目を向けることが重要なのです。

5年後、10年後、20年後、どのような訪日客で地域が賑わってほしいのか、自分たちの観光ビジョンを思い浮かべながらペルソナを考えることがポイントです

訪日客ペルソナを作り方

実際に訪日客のペルソナを作成する際、つぎの追加情報を含めてみてはいかがでしょうか。

無料テンプレートには最初から以下の質問が含まれています)

 

基本データ

  1. 訪日歴
  2. 日本語の理解度
  3. 食事制限の有無(好き嫌い・アレルギー・宗教)
  4. よく使うソーシャルメディアと使用頻度
  5. お箸を使うことができるか?

海外旅行に関する内容

  1. 海外へ旅行する頻度
  2. 海外へ旅行する主な理由
  3. 誰と海外旅行に行くか?
  4. 海外旅行先に選んだ場所
  5. 旅行の予約方法(よく使うウェブサイトや旅行会社名)
  6. 旅行先でも続けている習慣はあるか?

今回の訪日旅行

  1. 今回日本に行こうと思った理由・きっかけ・決め手
  2. どのような方法を使って日本についての情報を集めたか(サイト名も含む)
  3. 他に候補の国はあったか?
  4. どこで予約したか?
  5. 日本への旅行で楽しみにしていること
  6. 日本への旅行で不安に思っていること
  7. 日本への旅行で最も達成したいと思っていること
  8. JRパスを購入したか?

まとめ

ちょうどペルソナについてのブログ記事を書こうと思っていたところ、北関東のある観光地でペルソナを活用しているという話を聞きました。

その町では、数年前に有志が集まって、朝から晩までホテルに缶詰になって2つのペルソナを作ったそうです。そして、現在でも、インバウンドの企画を立てる際には、そのときに作成したペルソナを用いているとのことでした。

そのお話を伺って、訪日客を増やすためのインバウンド対策を練るまえにペルソナを作ることの重要性を再確認しました。

最後に、訪日客のペルソナ作成のための無料のテンプレートをご用意いたしましたので、地域のペルソナを作りたいという方は下のボタンからダウンロードしてご活用ください。

ブログ作成者:宮地アンガス

ジャパン・ワールド・リンク代表。栃木県の田舎町育ち。現在英国・ロンドンを拠点として「世界から北関東へ。北関東から世界へ。」をモットーに、日本・北関東のインバウンド及び海外進出を支援中。

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